■ ズレを直して「仕事の質」を上げる
1 あるべき仕事を洗い出す
本来あるべき仕事は、「ビジョン(方針)」や「ミッション(使命や役割)」から展開します。
まず確認しなければならないのは、あなたの会社、あなたの部門に、「ビジョン(方針)」や「ミッション(使命や役割)」が明文化されているか、ということです。
通常では、経営方針を元に、事業部の事業方針や部門の部門方針が作られます。そして、部門方針と部門の業務分掌・職務分掌により、部門の使命や役割が設定されます。ですから、一般的には明文化されていると思うのですが、念のため、資料を確認して入手してください。
次に、それらの明文化された資料を元に、「そのために必要な“ファンクション”は何ですか」の質問を繰り返し、「●●を○○する」という“ファンクション”で展開していきます。
そして、過不足なく仕事を洗い出し、ファンクションの体系図を作ります。
図16に、ファンクションの体系図の例を示します。
ここで陥りがちなのが、現状の仕事にとらわれてしまい、新しい仕事(ファンクション)が出てこないことです。
ですから、最初は数人のグループでファンクションの体系図を作ったり、業務をよく知るコンサルタントに支援してもらうようにすると良いでしょう。
そうして出来上がったファンクションの体系図を、今の仕事との比較に使います。
つづく
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このブログは、弊社発行の小冊子『社員力を100%活かすための 会社の仕事を作り直す方法』を再構成しています。