■ “ズレ”が仕事の質を落とすのです
1 会社の経営や事業への貢献
あなたの仕事と仕事の“本質”がズレている状態は、図3のようになっています。
重なっている部分は、仕事と“本質”が一致していて、あなたの仕事が有効に働いている部分だと思って下さい。その左側の部分、つまり、あなたの仕事だけになっている部分は、実はやらなくてもいいのにやっている仕事、やらなくても良くなったのにやっている仕事ということです。そして、残りの右側の部分は、本当はやらなければならないのにやっていない仕事があるということを意味しています。
最初に仕事を決めた時、仕事が作られた当初は、これは一致していたはずです。(きちんと仕事や業務が設計されていれば、一致しています。)でも、知らず知らずのうちにズレていってしまうのは、先にお話しした通りです。そして、ズレが大きければ大きいほど、この重なりは小さくなり、あなたがやっている有効な仕事は減っていくし、やらなければならない仕事をしていないということになります。
もし、あなたが部下を持つマネージャーや管理職だったら、部下のこのような状態を良しとするでしょうか。この状態で、あなたの部下や社員が一生懸命に働くことは、いったい何を意味しているのでしょうか。あなたや、あなたの部下は、ズレていることを知らずに、残業までして働いていませんか。
仕事をする上で大切なことは、今やっている仕事が、仕事の“本質”にどれだけ寄与しているのかということです。そして、最終的には、会社の経営や事業にどれだけ貢献をしているかということです。
ズレが大きければ、その貢献度は低く、あなたの働きはムダになってしまうし、あなたの部下や社員をムダに働かせているということにもなるのです。
このブログは、弊社発行の小冊子『社員力を100%活かすための 会社の仕事を作り直す方法』を再構成しています。
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