企業の状況に合わせて柔軟に

戦国時代の築城の名手をご存知でしょうか。

今回は、築城の名手の中から加藤清正と藤堂高虎を取り上げてみたいと思います。

加藤清正は、平成28年の熊本地震で半壊してしまった熊本城を始め、朝鮮出兵の前線基地である肥前名護屋城、名古屋城や江戸城の石垣が有名です。その築城術は「清正流」と呼ばれ、石垣や城の作りを見れば、加藤清正が作ったものだと分かるほど特徴があります。つまり、清正は一つの方法論を極めた名手と言えます。

一方で藤堂高虎は、宇和島城や今治城、三重県の伊賀上野城が有名です。加藤清正と同じように、その築城術は「高虎流」とも呼ばれているようですが、各々のお城の共通性はほとんど無く、お城を見ただけでは藤堂高虎が作ったお城がどうかは分からないのだそうです。

高虎は一つの方法論に捉われることなく、お城を作る土地土地の気候風土や時代背景、城が果たす役割や状況を踏まえて、ベストなお城を築くことがポリシーでした。それだけ、目的や状況に合わせて、自分の知識や経験、築城術の中から、いろいろなアイデアを引き出して組合せ、ベストな選択肢を導き出すことができたのだと思います。

私のコンサルティングスタイルは、どちらかと言えば藤堂高虎のスタイルです。
これまでのコンサルティングで得て来た知識や、酸いも甘いも経験し、そして、経験レベルや抱える課題の違うクライアント企業のコンサルティングの経験を踏まえ、解決術の中から様々なアイデアを引き出して、その企業にベストな選択肢を企画し、改革活動を進めるスタイルが、ビズブロックス流と言えます。
もちろん、一つ一つの選択肢は研ぎ澄まし、磨き上げたものであって、決して中途半端なものではありません。

私は加藤清正が好きです。出身地も近いですしね。

コンサルタントも、一つのことに絞って極めるという方も居られ、「名手」と呼べるようなすごい人がいます。また、コンサルティングビジネスであっても、ターゲットを絞った方がやり易いのも確かです。

しかし、ビジネスのやり易さではなく、企業の状況に合わせて、たくさんの引き出しから柔軟に組み合わせて対応できる、企業のためのコンサルティングも「名手」となり得るのではないかと思いつつ、日々取り組んでおります。

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