新入社員の皆さんに使える知識にしてもらうために

昨日は、新入社員研修の講師として、ある大手ソリューションベンダーにお伺いしました。

 

研修内容は「製造業の業務基礎知識」です。

 

大学を卒業して、すぐにソリューションベンダーに入社した新入社員の皆さんには、製造業の実務経験も体験もありません。
どんな仕事のやり方をしているのか、どのような悩みを持っているのか、これまでどのような取り組みをしてきたのか、と言った知識がないため、これからユーザ企業と対面して仕事をしていく上で、ユーザ企業が何を言っているのかよく分からないことがたくさんあるはずです。

 

一般的な知識であれば、本を読んだり、Webで調べたりして分かります。今の新入社員の世代の方々は、ネットで検索することもできますし、ある意味、当たり前なことです。

 

しかし、私が講師として話す内容は、そんな普通に手に入る知識ではありません。

 

私が社会人としてこれまでの経験から得た知識や情報を、少しでも多く、今の若い人たちにお話しして有意義に活用して欲しいということで、「なぜ、そうなったのか」「なぜ、そうしたのか」ということを中心に、実際にあった話や実例を、基礎知識に結び付けてお話しをします

 

新入社員の皆さんにとっての製造業は、これまで、自分たちが利用し、活用する様々なモノを提供してくれる企業という目で見てきたと思います。

 

私は、新入社員の皆さんが見て来た製造業という企業の変化、製品の変化、売り方の変化が、実は企業がこんな改革をしたから起きたのだ、こんな変化をして対応してきたのだと知ることが重要であり、自分たちの身の回りで起きていることと、私がお話しした実例が一致して「へぇ~」と思っていただくことで、初めて使える知識になるのだと考え、研修を続けさせていただいております。

 

今回も、研修中に、新入社員の皆さんが前のめりになって話を聞いていただいている姿を見ながら、「よしっ!上手くいったぜ」と心の中でガッツポーズを決めました。

 

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